
「こどおじ」と聞いて、どんなイメージを持つだろうか?
「親に寄生している」「自立していない」──そんなネガティブな言葉ばかりが並ぶ。実際、TVで取り上げられるこどおじ像は、散らかった部屋でゲーム三昧、フィギュアに囲まれながら親に依存するというものが定番だ。しかし、本当にそれだけが実家暮らしのリアルなのか?
いや、違う。
現代の経済状況を考えれば、むしろ実家暮らしは超合理的な選択肢であり、私のようにFIRE(経済的自立&早期リタイア)を目指すなら、こどおじこそが最強の戦略である。
こどおじ歴10年以上、資産3000万円のリアル
私は大学時代から社会人2年目まで一人暮らしをしていたが、実家の近くに転職したタイミングで実家暮らしに戻った。そして現在、10年以上の実家暮らしを経て、趣味を楽しみながら35歳で資産3000万円を築いた。

今でこそ、「実家暮らし最強説」を掲げているが、当然ながら最初は周囲からの冷ややかな視線もあった。しかし、そんなものは資産が増えるにつれてどうでもよくなった。結局、「一人暮らし=自立」という価値観は昭和の遺物に過ぎないのだ。
実家暮らしの3大メリット
1. 圧倒的な貯蓄力
一人暮らしをすると、総務省の家計調査によると家賃、食費、光熱費だけで毎月10万円以上が飛んでいく。都心ならさらに高額だ。しかし、実家暮らしならどうか?
実家にお金を入れるとしても、一般的には3〜5万円が相場。生活に必要なお金は以上なので、一人暮らし時代と比べて圧倒的に出費は減っている。
この浮いたお金を投資に回せば、

・例えば月3万円を5%運用で10年続けると450万。

・月5万円なら、5%運用で10年続けると780万。

・仮に10年後に結婚するなど何らかの理由で貯蓄に回す余裕がなくなっても、それまで5万円積立で築いた780万円を年利5%で運用すれば追加投資なしでも65歳時点で3900万円に成長する。
つまり、新卒から実家暮らしで投資を続けていれば、最初の10年貯蓄に励むだけで老後2000万円問題なんて気にならないレベルに成長する。
現在の日本は非正規雇用の増加、物価上昇に税金、社会保険料など様々な負担が重くのしかかる一方で、賃金はそんなに増えない現代社会でも、普段の生活に余裕を感じつつ将来の不安も感じなくなる。これだけでも実家暮らしは現代社会のチート級の手段なのである。
2. 趣味を我慢せずに資産形成が可能
多くの節約術は、「◯◯を我慢しろ!」というものばかりだ。しかし、こどおじならそんな苦行をせずに済む。
私は車が好きで、スポーツカーと足車の2台持ちをしている。車を持つだけでも贅沢品扱いされる節約界隈で、禁断の2台持ち。さらにカスタムに100万円以上使ったが、それでも資産3000万円を築けている。
一人暮らしなら、こんなお金の使い方をしつつ資産形成なんてまず不可能。しかし、実家暮らしなら実際にできてしまう。これこそが「こどおじ無双」の真髄である。
3. 家事の負担が少なく、心理的安心感がある
一人暮らし時代、仕事終わりにご飯を作り、掃除・洗濯をしていたら、あっという間に寝る時間──。何のために生きているのか分からなくなる日々だった。
しかし、実家に戻ると、家事は家族と分担できる。仕事から帰ると温かいご飯があり、安心感もある。結果、自由時間が増え、気持ちの切り替えもできて仕事のパフォーマンスも向上する。
休日は掃除や料理、買い物をして家族に貢献しているが、それを差し引いても、家事負担が圧倒的に軽い。これが「生産性の最大化」という点でも、こどおじが最強である理由だ。
こどおじは恥ずかしい?その価値観、昭和で止まってませんか?
「実家に住んでいる=親に甘えている」
こんな考え方終身雇用で収入は右肩上がり、そんな昭和〜平成初期の価値観であり、もはや時代遅れ。
令和の日本は、
- 物価上昇
- 税金&社会保険料の増加
- 収入の伸び悩み
という地獄の三重苦が襲いかかる時代だ。こんな状況で、一人暮らしにこだわる理由はあるのだろうか?
むしろ、無理して一人暮らしをして貯金が少なくて将来不安に押しつぶされるほうがよっぽど非合理的だ。
資産が増える最大の魅力は選択の自由が増えるということ。
社会の変化に適応できる人間こそ、勝者となる。こどおじ=負け組ではなく、「現代の合理的な生き方」なのだ。
周囲の目なんて気にするな!未来の自分を守れるのは自分だけ
「30過ぎて実家暮らしなんて恥ずかしい」という事を言う人はまだまだ多い。
しかし、そんなことを言う人たちは、あなたの老後の面倒を見てくれるのか?
答えはNOだ。
他人の価値観で人生を決めるのではなく、自分の価値観で動くことが大事だ。
結局のところ、一人暮らしをしていても「30になったから」「社会人だから」と他人の目を気にして決めたのなら、それは自由ではない。
本当の自由とは、
- 無駄な固定費を削減し、資産を築くこと
- 趣味も楽しみながら経済的な安定を手に入れること
- 社会の変化に適応し、最適なライフスタイルを選ぶこと
これらを実現できるのが「こどおじ」という生き方だ。
実際に私は趣味も蓄えつつ、将来の不安はあまり感じずFIREを目指そうと思える程度の資産は蓄えることができた。
今こそ新しい価値観を広めよう
実家暮らしには、まだまだ多くのメリットがある。しかし、世間では「こどおじ=ダメなやつ」という偏見が根強い。
だからこそ、私はこのブログでこどおじの新しい価値観を発信し、世間のイメージを変えたいと思っている。
こどおじFIREを目指したり実現する人が増えて資産面での優位性などがもっと広がれば、むしろ「実家暮らし=合理的な選択」と認識される日が来るかもしれない。
「実家暮らしって意外とアリじゃん?」と思ったなら、迷わずその道を進めばいい。
世間の価値観に縛られるな。自由を掴み取れ。