
こどおじ(子供部屋おじさん)と聞くと、世間では「甘えてる」「自立していない」「親のスネをかじっている」などと揶揄されがちだ。しかし、それは単なる”ダメこどおじ”の話。真のこどおじは、”親と共に生きる最適な生存戦略”を実践している存在であり、適切に運用すれば最強のライフスタイルとなり得る。
ただし、そのためには単に実家に住むだけでは不十分。親とWIN-WINの関係を築くことが不可欠だ。つまり、こどおじにも「流儀」がある。
確かに私も親に頼っている部分もあるし、前回の動画で紹介したように数多くのメリットを享受させてもらっている。しかし、世の中はギブアンドテイクが基本なので、私も親に頼るだけでなく親に何が与えられるのかを考えて実行することが大切だ。今回は、プロこどおじとして私が実践する”親とWIN-WINの関係を築く6つのポイント”を紹介する。
1. 家計を支える – “払えるものは払う”の精神
こどおじが家にお金を入れないなら、そりゃ他人から悪く言われてもされても反論しにくい。私の高校時代に「パラサイトシングル」という言葉が流行り、「将来はこうなりたくない」と思ったものだ。
今ではバリバリのこどおじになっていますが、ただのヒモではない。プロこどおじたるもの、ちゃんと家にお金を入れて家計のプラスに貢献してこそ一人前。「家族の一員として家計を支える」。
そして、家にいくら入れるべきか? これはこどおじ界隈では永遠のテーマ。個人的な 目安としては、手取りの20%前後 が妥当ではないか。たとえば、新卒時代は4万円、中堅になって手取りが30万とかになったら6万円とかにするとか。私は10年以上お世話になっているので、7万円入れている。
7万円でも一人暮らしよりは圧倒的に安いので私は貯蓄が捗るし、さすがに私の食費や生活費で7万円はかかってないので、家計にもプラスになっているので、金銭面でWIN-WIN。
2. 家事を分担する
「実家暮らし=家事は親任せ」と思われがちだが、それこそがこどおじの風評被害を助長しているし、結婚などで謂われもないマイナス評価を受ける理由である。親に頼る部分はあれど、自分でできることは自分でやるのがプロこどおじの務め。
例えば、私は休日の買い物や食事作りを担当し、トイレが近い老犬の散歩も平日は毎晩、休日は3回行っている。こうした貢献によって、親の負担を減らしながら共存する。普段、親に色々やってもらっているからこそ、その分、別の形で貢献する。
こどおじライフは、単なる受け身ではなく、親との協力関係で成り立つものなのだ。
3. 自分の知識を家庭に還元する
毎日、実家にいると、家の無駄に気づきやすい。例えば、私の親は長年3大キャリアを使っていたが、手続きは全部やるからと楽天モバイルへ変更し通信費を大幅に削減。他にもネットバンクの導入やサブスク整理など順次行っていき、家計の最適化と利便性の向上を行った。
親世代は、何だかんだ大手が安心という意識がどうしても強い。そして、手続きとかはよくわからないし面倒ということを言って中々行動しない。ただ、そうするとどうしても無駄な出費は避けられないし、これからの年金生活などを考えると削減はマスト。だからこそ、自分から率先して働きかけてることで、自分の知識を家庭全体の利益につなげることができる。
たまの帰省ではカバーしきれない領域も、常に家にいるからこそしっかり対応できる。実家暮らしのアドバンテージを最大限に活かせるのだ。
4. “健康こそ資産”
自分で言うのもあれだが、私がいることで家族の健康は確実に良く保たれている。
我が家は毎日、2・3品は手作りのおかずが並ぶ。こういうと、親にご飯を作らせてと言われると思うが、親一人ではこんなに作っても食べきれないので品数も少なくなって栄養も偏るだろう。もしかしたら惣菜を買って終わりの日もそれなりに出てくると思う。惣菜って味が濃いので脂が多いので健康には確実に良くない。誤解を恐れずに言うと私がいるからこそ、母親は毎日ご飯を作ろうと思う。そして、私も休日はご飯を作ったりしているので、休日の家事負担は軽減できる。こうやって自炊でお互いの健康を大事にしつつ、助け合いで生きていくのはとてもいいと感じている。
あと、料理ってボケ防止にもいいらしいので、そういう意味で料理はずっと続けて欲しい。
5.一緒に食事を摂る
食事は可能な限り、一緒に摂る。
食事が別々になると温め直しに始まり、色々とやることが増えるというのもあるが、一番の理由は食事の時間ってコミュニケーションが取りやすい。リビングに流れているTVの話題でもいいし、食事の感想や感謝でもいい。他愛のない話も面白い。そういう小さな積み重ねが大切なのだ。
いつまで親と話せるかもわからないからこそ、コミュニケーションの機会は常に大事にするべきである。
6. 感謝を伝える – “当たり前なんて存在しない”
実家暮らしが長くなると、つい忘れがちなのが「感謝」。しかし、それは大きな間違い。私も一人暮らしを経験して初めて親のありがたみを痛感し、それ以降は感謝の気持ちを忘れないようにしている。
こどおじとして重要なのは、親に感謝の気持ちを持ち続けること。私は、毎日の生活の中で親への感謝を言葉にすることを意識している。「ありがとう」と伝えるだけでなく、親の助けになる行動を積極的に取ることが大切だ。
親は永遠にいるわけではない。だからこそ、今のうちにしっかりと感謝を伝え、親孝行を実践していくべきなのだ。
まとめ:プロこどおじの矜持とは?
✔ 家にお金を入れる
✔ 家事を分担する
✔ 知識を家族に還元する
✔ 健康管理に貢献する
✔ コミュニケーションを大切に
✔ 感謝を忘れない
こどおじライフを成功させる鍵は、親に依存せず、WIN-WINの関係を築くこと。これは単なる実家暮らしのテクニックではなく、人間関係全般にも通じる本質的な考え方だ。
「こどおじ=甘えてる」と社会から冷めた視線で見られる時代は終わった。こどおじは、家族も大切にしつつ、経済面も趣味も思いのままに充実させられる現代にマッチした生き方にしていえばいい。
親と共に最適な生活を構築し、こどおじ無双を実現していこう!

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